元カレから二度と連絡が来ないと頭ではわかっている。なのに、ラインが届くたび期待してしまう…！【作者に聞いた】

2024年2月26日

東京ウォーカー（全国版）

元の関係に戻れることをまだ期待していた

仕事は順調に進んでいたが失恋の痛みはなかなか癒えず、ラインがくるたびに「ケンジ君!?」と期待してはがっかりしていたそう。まだ心のどこかで元の関係に戻れることを期待していたのだろうか。

「めちゃくちゃ期待していました。今まで積み上げてきたものを切り捨てて、平気で生活しているのが信じられず…。とにかく私だけ未練たらたらでした」

毎日こない連絡を期待してしまうなか、ついには夢の中にまでケンジ君が登場するように。忘れたいのに忘れられないこの時期が、漫画を描くうえで一番つらかったのだろうか。

「どの回もそうなんですけど、何度も失恋している気持ちになるのでつらかったです(笑)。でもこのお話を描いているときに失恋したばかりの方からメッセージをいただいて、『描ききろう！』と背中を押してもらいました。今まさにつらくて仕方がない方へ、『一人じゃないよ、ずっと同じ気持ちは続かないから大丈夫だよ』と、少しでも伝えられたらうれしいです」

失恋のつらさについてSNSで相談したところ、WEBスクールで出会った人から次々に反応があり、自身の体験を語る「お話し会」を開いてくれたそう。

「理想に向かって頑張っている方ばかりで、温かい環境に身を置けたからこそ心が擦れずにいられました。一人だったらメンヘラ爆発させていたと思うので、失恋直後の環境って大事だなと実感しました」