大好きな彼と暮らすつもりが、「2週間前に好きな人ができた」とフラれた!夢見た未来が白紙になって、ただのニートに…【作者に聞いた】

東京ウォーカー(全国版)

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漫画にすることで何度も失恋している感覚だったが、今まさに失恋して辛い人に「一人じゃないよ」と伝えたかった

「きちんと話そう?」と語り掛けるみくるべさんだが、一向に泣き止む気配のないケンジ君。この時、正直どんなことを考えていたのか聞いてみた。

「まず、泣くくらいなら振るなよ!と思いました(笑)。泣きたいのはこっちだし、正直なんの涙かわからなかったです。散々待たされたあげくフラれて、しかも号泣で会話にならないので、ショックよりも先に苛々してしまいました」

「別れる理由が知りたい」と伝えたところ、「2週間前に好きな人ができた」とまさかの返答が。SNSで知り合った人に惹かれたとのことだが、別れ話以前の通話では変わった様子などはなかったのだろうか。

「思い当たる節としては、『通話の回数を減らそう』と言ってきたくらいですかね。『新しくできたネットのグループと楽しく遊んでいる』とは聞いていましたが、まさかその中に気になる人がいるとは思わなかったので…。有料スタンプをプレゼントしてくれたり通話以外でのやり取りはしていたので、お互い依存せずに過ごせるようになったなと、むしろプラスに感じていました」

「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第13話-5

「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第13話-6


最後まで「いい彼女」でいれば別れ話もなかったことになるんじゃないかと、心のどこかで期待していたみくるべさん。だがそんな期待も虚しく、翌日ケンジ君のSNSを見ると「これでよかったんだ」と吹っ切れた様子のつぶやきが。失恋漫画を描くうえで今回が一番つらいエピソードになると思うのだが、どんな気持ちで描いたのだろう。

「ぐちゃぐちゃな気持ちを曝け出すことで、いま失恋して辛い人へ『一人じゃないよ』と伝えたかったです。実はケンジ君との出会いから付き合っているときの、幸せ絶頂期を描いている最中が一番つらかったんです。今回も漫画にすることで何度も失恋している感覚でしたが、『よし!これから今の私へ向かっていくんだ!』と過去の自分とバトンタッチするような気持ちで描けました」

「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第13話-7

「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第13話-8

「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第13話-9

「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第13話-10

「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第13話-11


心に残ることを言わなきゃと、最後の言葉としてケンジ君に「出会えてよかったよ」と伝えているが、今振り返ってもその気持ちに変わりはないのだろうか。また、もしも今何か伝えられるとしたら、かけたい言葉はあるのだろうか。

「ケンジ君と出会わなければ今の自分はないので、今でも出会えてよかったと思っています!本当に未熟だったのでケンジ君のこともたくさん困らせてしまいましたが、結果フラれてよかったなと。なので特に今言いたいことはないです(笑)」

「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第13話-12

「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第13話-13

「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第13話-14

「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第13話-15

「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第13話-16


ケンジ君と暮らすためアルバイトを辞めて必死に勉強をし、フリーランスとして活動しようと思っていたみくるべさん。だがフラれたことで夢見た未来が白紙になり、ただのニートに。果たして彼女はここから立ち直ることができるのだろうか?自身の体験を赤裸々に描く漫画を、今後も楽しみにしてほしい。

取材・文=石川知京

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