北欧を感じるカフェとおふろとサウナ!1日では足りない「おふろcafé utatane」へ行ってきた

東京ウォーカー(全国版)

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デートや女子会にも人気の「おふろcafé utatane」

北欧を感じさせる雰囲気に包まれる埼玉県・さいたま市の「おふろcafé utatane(うたたね)」。お風呂やサウナはもちろんステキだが、店名の通りゆっくり過ごすことができるカフェやのんびりできる“うたたねルーム”、ハンモックのある部屋、ワーキングスペースなど充実の施設で女性人気の高い施設。初心者でもホッとできる「おふろcafé utatane」を紹介。

スーパー銭湯とは違う唯一無二の“おふろカフェ”

本格的なサウナとおしゃれなカフェ、のんびり空間が融合

一般的なスーパー銭湯とは入口の雰囲気から違う。とにかくおしゃれ。いい意味でお風呂に来た気がしない空間が広がる。木の温かみを感じる内装や大きなソファ、北欧ファブリックのクッションやオーロラをイメージした装飾など、特別感がありながらどこかホッと落ち着ける館内は、ちょっとだけ特別な日常がテーマ。非日常すぎないから居心地がいい。

入口ではムーミンとリトルミイがお出迎え(C)Moomin Characters(TM)

個人的にテンションが上がるポイントは北欧感!「おふろcafé utatane」は宿泊施設を併設しているが、同じ埼玉県内にあるムーミンバレーパークのオフィシャルホテルになっている。そのため入口ではかわいいムーミンたちが出迎えてくれる。

マリメッコの壁紙がかわいい!

フィンランドのテキスタイルブランド「カウニステ」のクッションや館内着、「マリメッコ」の壁紙など、館内のどこを見てもワクワク。サウナ発祥の地はフィンランドだが、館内に入ったときから北欧を感じられていろいろ気を取られてしまう。誘惑を一旦スルーしてまずは一番の目的、サウナへ向かう。「おふろcafé utatane」には2つのサウナがある。「SAUNA COTA(サウナコタ)」と「イズネスサウナ」だ。

浴室内にある鮮やかでかわいいブルーのサウナ小屋「サウナコタ」

インパクト大なサウナ小屋「サウナコタ」

「おふろcafé utatane」は雰囲気もかわいくておしゃれ。それは館内だけでなくサウナも。浴室に入るとまず目に入ってくるのがブルーの小屋。これが「サウナコタ」と呼ばれるフィンランドサウナ。「サウナ」はフィンランド語だが、「コタ」もフィンランド語で小屋という意味。

サウナの前には休憩できるソファやビーチチェアがある

つまりサウナコタはサウナ小屋という意味で、フィンランド産パイン材を使用したログハウスのサウナ。「SAUNA」の文字のネオンサインはフィンランドの公衆サウナのシンボルをイメージしているそうだ。北欧好きならピンとくる人もいるだろう。

サウナコタの室内は2階建てのようになっている

まずは髪と体を洗って湯船で軽く体を温め、いざ「サウナコタ」へ。扉を開けると扉を開けると中央にサウナストーブが設置されていて、その横に下段の座席、階段を上った先に上の段の座席がある。

体感温度が高めの上段と低めの下段

「サウナコタ」の特徴は何と言ってもセルフロウリュができること。自分でサウナストーブに水をかけて蒸気を上げることをセルフロウリュというが、ロウリュ用のバケツとラドル(柄杓)が置かれていて利用者が自由に水をかけることができる。

サウナで楽しめるアロマが出てくる「アロマガチャガチャ」

「おふろcafé utatane」では専用のアロマオイルで自分の好きな香りをつけることができる。通常は施設が用意したアロマ水が設置されているが、ここでは更衣室に「アロマガチャガチャ」なるものがあり、どの香りが出てくるか楽しみながらアロマオイルをゲットできる。アロマはそのままサウナに持ち込み、ラドルにすくった水にオイルをたらして香りを楽しめる。自分だけで楽しむだけなく一緒にサウナに入っている人にその香りをおすそわけするのもオツなもの。

「バレルサウナ」でセルフロウリュ

さて、ロウリュを “自由に”できるとはいってもいろいろな人が利用するサウナ。自分勝手な行動は慎みたい。ということで、水をかけるときには「ロウリュしていいですか?」、「水をかけてもいいですか?」などの声掛けをするのがマナー。また、サウナは下段の温度が低く、上段は温度が高いが、ロウリュで蒸気が上がると室内の温度と湿度が上がり、上段にいるとかなり熱さを感じる。もともと「サウナコタ」は低めの温度設定になっているが、ロウリュで体感温度が上がることは念頭に置いておこう。

「サウナコタ」では柄杓1杯かけたら5分空ける

ロウリュをするときにもうひとつ注意したいのが、水をかけ過ぎないこと。1回に何杯も水をかけ続けたり、間隔を空けずに水をかけたりするのは注意したい。サウナ室の温度低下やストーブの故障にも繋がるからだ。「サウナコタ」には砂時計が設置されていて、ロウリュをしたらひっくり返し、砂が完全に落ちるまでは次のロウリュはNG。また、水をかけるときにはゆっくりやさしく。そのほうがゆるやかに蒸気が上がる。また蒸気でやけどすることも考えられるので注意しよう。

アウフグースイベントも行う中高温サウナ「イズネスサウナ」

中高温サウナ「イズネスサウナ」ではスタッフロウリュも行う

もうひとつのサウナは中高温の「イズネスサウナ」だ。こちらはおなじみの中高温サウナで、テレビを見ながら入れるタイプ。昭和の時代からあるようなサウナだが、時間になると自動でサウナストーンに水をかけてくれるオートロウリュがある。女湯の「イズネスサウナ」では毎時30分にオートロウリュが行われ、蒸気が出るとグッと体感温度が上がる。しっかりと熱さを感じるので、無理をしないように気をつけよう。

オートロウリュで蒸気が発生すると室内の温度が上がる

「イズネスサウナ」は設定温度が約88度。広さがあるので座る場所によって感じる温度に差がある。サウナは上のほうに熱い空気がたまるため、上段と下段ではかなり温度が違う。慣れていない人は下段に座ってとりあえず様子を見るのがいい。大丈夫そうなら上段に移動しても。ただ、温度が低い下段では汗をかくまでに時間がかかることも。下段で少し長く座るか、上段で短めに滞在するか、どちらが過ごしやすいか、汗をかきやすいか、快適かなどを考えながら自分にとってのベストポジションを探ってみよう。

広くてテレビがある「イズネスサウナ」

また、こちらのサウナ室では日によってアウフグースが行われることも。アウフグースはロウリュのあと、上がった蒸気をタオルなどで撹拌するもので、サウナ室内イベントとしてサウナ好きに人気だ。アウフグースの有無や実施時間、整理券の配布などは入店時に確認しておこう。アウフグースは熱くなるのが基本なので、無理だと思ったら途中退出もOK。「イズネスサウナ」は広くて出入りもしやすいので、アウフグースデビューもしやすそうだ。

丸い樽型のサウナ小屋「バレルサウナ」

そしてほかの温浴施設ではあまり見かけない「バレルサウナ」もある。丸い樽型のサウナ小屋で、こちらもセルフロウリュができる。サウナ全体に均等にロウリュ時の熱が回るのが特徴で蒸気が体を包んでくれる感覚が気持ちいい。

「バレルサウナ」でもセルフロウリュが楽しめる

バレルサウナはアウトドア施設などで屋外に設置されるケースが多いが、ここでは浴室内に設置されていてお風呂とともに楽しめるのがいい。女性用だけで3種の異なるサウナがあるのはなかなかない。自分に合うサウナを見つけるのも楽しいのでぜひ3種とも試してほしい。

浴室と露天エリアの間に独立した水風呂エリアがある

各種サウナのあとには水風呂もぜひ。浴室と露天風呂の間の半独立エリアに水風呂がある構造もなかなか独特。しっかり水風呂に入れるつくりで外気浴までの導線もいい。水温は約18度に設定されているが、冬場は元々体が冷えた状態で入浴することが多いので、サウナでしっかり体が温まっていないと水風呂が冷たく感じる。無理はせず水風呂に入れないときはシャワーやかけ水でサウナ後の体を冷まそう。

サウナ以外も楽しさが詰まりに詰まったお風呂体験

浴室と露天エリアの間に独立した水風呂エリアがある

サウナだけでなくお風呂にもこだわりがある。注目は露天風呂。関東有数の名湯「白寿の湯」から運んできた温泉が楽しめる。埼玉県神流川の流れを汲み、ナトリウムを多く含む塩化物強塩泉で保温効果が高いとされている。湯上りもぽかぽかが続き、冷え性や疲労回復が期待できるそうでこれからの季節にはぴったり。しかもパックをしたまま湯船に入ることもOKというのもうれしい。

無料で泥パックができる

また浴室には泥パックが置かれていて自由に使うことができる。山形県の月布の山から採掘した天然泥に含まれる「モンモリロナイト」という鉱物が余分な皮脂を取り除き、肌をなめらかにするという。女湯だけでなく男湯にも設置されていて入浴時に肌ケアができる。

浴室内に本とボードゲームのコーナーがある

さらに面白いのが、浴室内で楽しめる本とボードゲームが置かれていること。サウナが充実していることもあり、様々なタイプの“ととのい椅子”が設置されていて入浴中の休憩にも活用できる。なので本やゲームはお風呂に入りながらはNGだが、好きな椅子に座って楽しむことができる。

浴室内とは思えない!ソファに座って本が読める

リクライニングチェアやソファで泥パックが渇く間にゲームをしたり、休憩中に本を読んだりして過ごせる特別感は何とも言えない。

山形のMOGYというアイスをおふろで食べる背徳感はたまらない

もう一つとっておき体験が“おふろdeアイス”。更衣室の外にあるパウダールームにアイスクリーム用の冷凍庫があり、そこで購入したアイスをなんと浴室内で食べられるのだ。こんな背徳感ある行為を許すとは、いや、むしろ推奨するとは「おふろcafé utatane」も心が広い。これもまた湯船に入って食べるのはNGだが、浴室内の椅子に座っていただくという、ほかではまずできない体験が楽しめる。

おふろカフェの本領発揮!カフェでリラックス

こだわり卵で作った「角谷さん家のふわとろオムライス」

サウナやお風呂のあとの楽しみといえばサ飯ともいわれる食事。サウナに入ればおなかが空くし、味覚も敏感になっていて食事をおいしく感じると言われる。木のぬくもりを感じるカフェには様々なメニューがあり、食事重視なら、「ビーフステーキプレート ガーリックバターソース」(1680円)や「大宮ナポリタン」(1375円)、上里町の角谷養鶏場の卵を使った「角谷さん家のふわとろオムライス」(1078円)などうれしいラインナップ。

北欧のオーロラを楽しむ「オーロラクリームソーダ」

スイーツ好きならサウナストーンに見立てたアイスとナッツにシロップで“ロウリュ”を楽しむ「サウナパフェ」(935円)や、付属のシロップをかけると色が変わるオーロラをイメージした「オーロラクリームソーダ」(693円)をぜひ。

「サーモンプレート スープ付き」

また「Scandinavian Menu」があるのも特徴。フィンランドの食というと馴染みがない人も多いかもしれないが、サーモンやミートボールなどが代表的。ということでフィンランドの食卓に欠かせないサーモンと“国民的ハーブ”のディルを使った「サーモンプレート スープ付き」(1958円)や「ごろごろサーモンスーププレート」(1848円)を食べてフィンランドに思いをはせるのもいい。

フロントではクラフトビールを販売している

フロント前ではクラフトビールを販売していて常時20種類程度用意されている。風呂上がりの一杯に、こだわりのクラフトビールを飲むのも特別感があっていい。暖炉前のソファで飲むのはもちろん、カフェのおつまみと一緒に楽しむこともできる。

カフェスペースの上に天井低めのロフトがある

おなかもいっぱいになったらあとは自由にリラックス。ボディケアやエステで癒やしを堪能するもよし、本棚にならぶ漫画や雑誌などで読書にふけるもよし。カフェスペースの上には秘密基地のようなロフトがあったり、ハンモックでうたたねできたり、ここだけのスペシャルな過ごし方も。

ちょうどいい非日常空間が魅力のリラックスルーム

ベッドやソファでゴロゴロ、だらだら過ごせたり、超最新型のマッサージチェアが無料で使えたり、何もしない贅沢を楽しめるのもうれしい。頑張ったご褒美に徹底的に自分を甘やかすのもアリ。

高級マッサージ器が無料で使えるのはうれしすぎる

週末にその週の、月末、年末に、1カ月、1年の疲れをねぎらうのもいい。本格的なサウナが楽しめるだけでなく、アフターサウナもしっかり充実して過ごせて、北欧好きも満足できる。

「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」とのコラボイベントを開催中

ちなみに2024年1月31日(水)まで映画「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」とのコラボイベントを開催中。12月10日(日)まで「埼玉県のそこらへんの草の湯」を実施したり、グッズを販売したりしている。1人で利用するのはもちろん、友達同士やカップル、ファミリーでもそれぞれの楽しみ方を見つけてみて。

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取材・文/岡部礼子

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