水木しげる記念館がリニューアルオープン!妖怪ロードを巡る見どころと周辺グルメを紹介

東京ウォーカー(全国版)

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

「ゲゲゲの鬼太郎」などで知られる水木しげるの作品を、その生涯を織り交ぜなから紹介している「水木しげる記念館」が、2024年4月20日にリニューアルオープン。その見どころと、周辺の立ち寄りスポットを紹介する。

妖怪食品研究所の「妖菓目玉おやじ」(500円)


1年ぶりにお目見え!「水木しげる記念館」

「水木しげる記念館」は、2023年3月から建て替えのために休館。2024年4月20日にリニューアルオープンした。

1階には受付とショップがあり、2階の展示室へはエレベーターで移動する。1階の入り口を入るとまず目につくのが、鬼太郎が目玉おやじの茶碗にお湯をそそぐ、おなじみのポーズのオブジェ。近くには、旧記念館の壁に描かれた、水木しげる直筆のイラストも展示されているので探してみよう。

入り口のオブジェと記念写真を撮ろう

【写真】水木しげる直筆のイラスト。一反もめんとぬりかべもあるので探してみよう


入場券は、日時指定の前売券と当日券の2種類。当日券は館内の滞留人数によっては販売がない場合もあるので、ゴールデンウイークなどの繁忙期には、あらかじめ前売券を購入しておくのがおすすめだ。

「常設展示室」と「企画展示室」をチェック

2階には、全6章で構成される常設展示室と企画展示室がある。常設展示室では「ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」などの代表作はもちろん、リニューアルで新たに加わった、水木氏の戦争体験なども織り交ぜながら展示作品が紹介されている。

常設展示室の入り口


第1章「境港のしげる少年」は、今回新しく追加された展示で、水木氏の幼少期のエピソードを自伝的な漫画やエッセイより抜粋し、パネルや映像などで紹介。水木氏の人格形成にも影響を及ぼしたであろう、おもしろいエピソードを堪能しよう。

第1章「境港のしげる少年」では、水木氏の幼少期を知ることができる


今回のリニューアルで登場した、第2章「水木しげると戦争」では、太平洋戦争で激戦地ラバウルへと送られた、水木氏の苛烈な体験がもとになった作品を展示。

徴兵直前の絶望と覚悟を込めた「水木しげる出征前手記」や、戦場での体験をもとに描いた「総員玉砕せよ!」から抜粋したイラストや言葉が並ぶ。戦場では、戦友たちとの死別や左腕の負傷などを経験し、その後の人生観にも大きな影響を残したと言われている。

第2章「水木しげると戦争」では、苛烈な戦争体験が描かれている


徴兵による死の恐怖から逃れるために読み、戦地にも持っていったという「ゲーテとの対話」の現物も展示されている。戦争を経験した水木氏の言葉からは、その恐ろしさ、無意味さ、悲惨さが感じられ、引き込まれる。立ち止まってじっくり眺める人が多いコーナーだ。

画材や掲載誌に混ざって、水木氏の義手(左奥)も展示されている


第3章「そして漫画家に」では、戦後の生活と漫画家として成功するまでの道のりが描かれる。水木氏が漫画で食べられるようになったのは43歳のとき。そのときにはすでに結婚し、ふたりの娘も生まれていた。漫画の掲載誌や画材に混じって、水木氏が使った義手が展示されているのは同館ならではないだろうか。

フォトスポットで写真を撮ろう


妖怪たちの気配を感じながら水木ワールドに浸る

第4章「水木しげるが描いた妖怪たち」からは、水木ワールド全開!旧館で人気だった「妖怪洞窟」も、よりリアルにリニューアルしている。薄暗い洞窟に潜む約50体の妖怪たちの気配を感じながら、一気に水木ワールドに引き込まれるコーナーだ。

リアルな妖怪が浮かび上がる「妖怪洞窟」

水木氏が描いた「アマビエ」の姿


水木しげるの漫画ワールドに浸れるのが第5章。「ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」といった代表作を、複製原画やパネルなどで紹介している。

第5章「水木しげるの漫画ワールド」

パネルや複製原画で、水木ワールドを堪能しよう


第6章「水木しげるの言葉」では、水木しげるの名言を紹介。実はこれらの名言は来館記念チケットの裏にも書かれている。チケットは全35種類でランダムに配布されるため、今欲しい言葉に出合えるかもしれない。

チケットの裏に書かれた、水木しげるの言葉


貴重な原画を見られるチャンス

企画展示室では、貴重な原画を約半年ごとの展示替えで公開する。現在は「鬼太郎の誕生 ー生まれかわる四つの物語ー」が開催中。前期は2024年10月20日(日)までとなる。

企画展示「鬼太郎の誕生 ー生まれかわる四つの物語ー」


70年ほどの歴史がある鬼太郎には、初登場の紙芝居作品から漫画まで、少しずつ違う4つの物語がある。こちらでは、4つの「鬼太郎の誕生」を貴重な原画とともに紹介している。それぞれの媒体での表現や、絵のタッチの違いを見比べられるのはここだけだろう。

貴重な原画を間近で見られるチャンス!


鬼太郎ファンなら見逃せないのが、水木しげるの生誕100周年記念作品として大ヒットした映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」に関する資料だ。鬼太郎誕生をイメージしたフォトスポットで写真を撮ろう!

映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の展示。監督、脚本、キャラクターデザイン担当者のサイン入り台本もある

鬼太郎が生まれたシーンのフォトスポットがリアル!


限定グッズがそろう「な・ぷーんストア」

展示を堪能したあとに立ち寄りたいのが、1階の「な・ぷーんストア」。「公式ガイドブック」(2000円)をはじめ、「アクリルスタンド(全9種)」(990円)や「原画ポストカード(全16種)」(220円)など、ここでしか買えないオリジナルグッズが並ぶ。

「アクリルスタンド(全9種)」(990円)

「原画ポストカード(全16種)」(220円)


企画展と連動したグッズも登場。現在は「鬼太郎の誕生 ー生まれかわる四つの物語ー」の「ポストカード(全8種)」(220円)や「クリアファイルA4(全4種)」(440円)、「ステッカー(全4種)」(330円)などがそろう。

「ポストカード(全8種)」(220円)

「クリアファイルA4(全4種)」(440円)

「ステッカー(全4種)」(330円)


ポストカードは、敷地内にある妖怪ポストへ投かんすると、妖怪消印が押される。ショップでは切手も販売しており、1階のライブラリーには筆記用具も用意されているので、旅先の思い出を記してみてはいかがだろうか。

  1. 1
  2. 2

この記事で紹介しているスポット

この記事の画像一覧(全33枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

花火特集

花火特集

全国約800件の花火大会を掲載。2024年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

花火大会人気ランキング

ページ上部へ戻る