「ハラ萎縮」の経験者は8割!若手社員への育成に関する意識調査でわかったハラスメントと指導のバランスの難しさ

東京ウォーカー(全国版)

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音声プラットフォーム「Voicy」(株式会社Voicy運営)が、新年度に合わせて「若手社員への育成に関する意識調査」を実施。会社員・会社経営者である645人のVoicyユーザーを対象に「ハラスメントを意識して、若手社員へ厳しいことを言うのを躊躇したことがあるか」「若手社員に伝えたいけど、ハラスメントを気にして言えないことは」といった質問を投げかけた。当事者たちから寄せられた回答について紹介する。

「ハラ萎縮」の経験者は8割

「ハラスメントを意識して、若手社員へ厳しいことを言うのを躊躇したことがあるか」という質問に対しては、「どちらかといえば躊躇している」と回答した人の割合が最も高く、全体の41.2%にのぼった。続いて多かったのは「躊躇している」の18.6%、さらに「よく躊躇している」が15.7%。

合わせて約8割の人に、ハラスメントを気にして厳しいことが言えない「ハラ萎縮」の経験があることが判明した。

ハラスメント意識調査1


年代別の傾向をチェック!
上記の質問のうち、年代別で「よく躊躇している」と答えた人の割合を見てみると、最多は50代の17.5%であり、年代が上がるにつれて躊躇の度合いが高まっていることがわかる。一方で、「よく躊躇している」「躊躇している」「どちらかといえば躊躇している」の3項目の合計に関しては、30代の78.0%が最多となる結果が出た。

【調査結果】ハラスメント意識調査2「ハラスメントの風潮のなか、若手へ厳しい育成をすることに関する意識」


若手社員に伝えたいけれど、言えないこと

さらに、「若手社員に伝えたいけど、ハラスメントを気にして言えないこと」という質問に対しては、「嫌なこともやらなきゃいけない」との回答が最も多く全体の47.3%を占めた。ついで、「納得いかなくてもまずやってみて」の45.3%、「まずは質より量である」の25.9%が続いた。
 

ハラスメント意識調査3


若手社員に厳しくできないことがもたらす弊害

また、「若手社員に厳しくできないことで考えられる弊害」についての質問に対しては、「若手が成長しない」が59.5%で最多という結果に。ついで「組織運営がうまくいかない」の41.4%、「事業が伸びない」の38.3%が続いた。

ハラスメント意識調査4


現場からの悩みの声

今回の調査における自由記述欄への回答からは、多くの現場でハラスメントと指導のバランスの難しさを抱えている様子が浮かび上がってきたという。

[自由記述コメント紹介]
・ロジックで言わないと根性論だと言われそう。

・厳しい指導がハラスメントになると意識し優しくしすぎて、結果的に若手を何人も潰す上司がいる。

・なんでもかんでもハラスメントになりかねないので、管理職の方の発言もすごくヒヤヒヤする。

・ハラスメントを理由に指導できない人が増えている気がします。

・ハラスメントと受け取られることもあり得るので、当たり障りない指導になりがちです。

なお、今回の調査「若手社員指導に関する意識調査2024」(インターネット調査)の調査主体は音声プラットフォームVoicyで、調査期間は2024年3月25日から27日。調査対象は会社員、会社役員または経営者に該当する20代~50代の男女であり
、有効回答は645人だった。

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