ボジョレ・ヌーボー解禁！今年は「採れたていちごやチェリーのような味わい」に

フランスのボジョレー地区で収穫されたブドウで作られる新酒「ボジョレ・ヌーボー」の日本での販売が、11月18日に解禁された。そんななか、サントリーワインインターナショナルが「ジョルジュ デュブッフ ボジョレーヌーヴォー オンラインテイスティングセミナー」を開催。ジョルジュ デュブッフ社の取締役アドリアン デュブッフ・ラコンブ氏が今年の味わいについて解説した。

今回、セミナーに出席したのは、「ボジョレ・ヌーヴォー」の第一人者である故ジョルジュ デュブッフ氏を祖父にもつアドリアン デュブッフ・ラコンブ氏。「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー 2021」(2728円/750ミリリットル、1430円/375ミリリットル)と、「ジョルジュ デュブッフ オレンジ ヌーヴォー 2021」(3058円/750ミリリットル、1606円/375ミリリットル)をテイスティングしながら、今年の評価を総括した。

デュブッフ氏は「今年の春先は不安定な気候になり心配する部分もありましたが、ボジョレーらしいDNAの詰まったヴィンテージに仕上がりました。4月の霜害以降は天候にも恵まれ、6月に開花、7月にブドウの実がなり、8月にかけて一気に色付いていきました。今年は、例年にも増して手をかけて育て上げ、心配もあったなか、無事に解禁日にお届けできたことをうれしく思います」と挨拶。

「糖分と酸味のバランスが取れたブドウが収穫され、2021年の『ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー』は、“採れたてのいちごやチェリーに、そのままかじりついたような味わい”になりました。赤い果実の香りがふわっと感じられ、シルクのように優しいタンニンと共に、採れたて果実の果汁が口いっぱいに広がります。新鮮な果実の香りと味わいを、ぜひ心ゆくまで楽しんでもらいたいです」とアピールし、テイスティングしながら「グラスに注ぐと香りがふわっと立ち上がってきて心地良いですね」と笑顔を見せた。

さらに、サントリーワインインターナショナル企画部のスペシャリスト/シニアソムリエである柳原亮氏は「最近のボジョレ・ヌーヴォーは甘いと思うものも多かったのですが、今年は酸を基調とするラインで、心地良いなと。ボジョレ・ヌーヴォーは、このようなフレッシュさを楽しめるものなんだなと改めて感じました」とコメント。「今年は“食”と合わせることで、より味わいが生きてくるイメージです。トマトパスタなどの酸味とも合いましたし、赤みの魚の後味とも合うと思います」とオススメのマリアージュについて紹介した。

また、「ジョルジュ デュブッフ オレンジ ヌーヴォー 2021」については、「色もキレイで香りもスペシャルですね。柑橘系や白桃の香りが感じられ、少しほろ苦さもある。白ワインと赤ワインの間くらいの味わいで、おいしいです」とデュブッフ氏。フレッシュな爽やかさのなかに、ジューシーな風味が感じられる1本であることを伝えた。

そして、こちらのマリアージュについては「中国茶のような香りも感じられるので、中華料理やエスニックな料理にもすごく良いなと思う」と柳原氏。「(いずれのワインも)食事に寄り添うワインなので、今年はみんなで楽しめるのでは」と提案していた。

なお、サントリーワインインターナショナルは今年、2つのコンテンツを用意。“サントリーバーチャル社員”山鳥水生が配信するグルメ系動画(Instagram/TikTokの2プラットフォームで配信)と、タレントが出演するYouTubeライブ配信「オンライン ボジョパ」(11月18日・19日・20日に実施)で、2021年のボジョレ・ヌーボーを盛り上げていく。

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