恋愛経験0の私に毎日電話で「可愛い」と言う彼。思わず「好きになっちゃう」と言ってしまうも「嬉しい」だけってどういうこと!?【作者に聞いた】

SNSでソロ活や体調不良など、30代のリアルな日常を漫画で綴るみくるべさん( mikurube_manga )。なかでも34歳で初めてできた恋人に突然失恋し、そこから立ち直るまでの日々を描いた漫画は、読者から大きな反響があった。

ウォーカープラスで連載中のコミックエッセイ「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」は、当時の心境をより詳しく描いた作品。彼との出会いやこじらせた片思い期間、そして現在思うことなどを、隔週連載でお届けする。

第3回の今回は、SNS上で仲良くなった男性といつしか毎日電話するようになったみくるべさん。しかし彼から発せられる言葉は、恋愛経験0のみくるべさんにとって「刺激が強すぎた」と振り返る。

思わず「好きになっちゃう」と言ってしまったものの、「嬉しい」だけで終わるとは…

当時を思い出し、「あまりにも異性に耐性がなくちょろすぎる自分に、『ウッ…』となりました！」と語るみくるべさん。しかし、毎日当たり前のように「可愛いね」と言われ続けたら、自然と好きになってしまうのも仕方がないように感じてしまう。だが彼から「好き」などの言葉は一切なく、どういうつもりで言っていたのかさっぱりわからない。

「やっぱりそうなんですね!?他の人がどんな感じか分からないので戸惑いつつも、当時は都合のいい解釈をしていました(笑)。でも彼は、『好きか嫌いかで言ったら好きだけど、付き合えない』といった感じでしたね」

戸惑いながらも、話しやすい彼との通話が毎日の楽しみになっていったみくるべさん。そしてある日ついに「そんなこと言わないでください。好きになっちゃうじゃないですか！」と言ってしまう。当時の心境を教えてくれた。

「『そんなこと言うと調子乗っちゃいますよ』と何度言っても変わらなかったので、もしかして期待していいのかな？と、思わず言ってしまいました。我ながら単純すぎますが、恋愛経験0の身には刺激が強すぎましたね…。でもまさか返事が『嬉しい』だけで終わると思わなかったので、その後どうすればいいのか大混乱でした」

彼に気持ちを伝えてしまったみくるべさん。しかし彼からの反応があまりにも淡泊で煮え切らないものだったため、後々メンヘラ化していくことに…。当時の思いを赤裸々に描くみくるべさんの漫画を、今後も楽しみにしてほしい。

取材・文＝石川知京