歴史・ロマン探索にぴったりな都内近郊のおすすめスポット9選!気軽に近場トリップを楽しもう

東京ウォーカー(全国版)

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子供とのおでかけを検討しているパパ&ママにおすすめしたいスポットを厳選して紹介!せっかくなら、おでかけを楽しむのと同時に歴史も学べる施設がおすすめ。いずれも都内近郊なので、気軽にふらっと行けるのが魅力。ノスタルジックなスポットをまわって、子供の学ぶ意欲を刺激してあげよう。

江戸東京たてもの園/東京都小金井市

昭和以前のレトロな街並みが哀愁を漂わす「下町中通り」

小金井市の都立小金井公園内にある野外博物館。江戸時代から戦後にかけて建てられた、文化的価値が高く現地保存が難しい建造物30棟を移築し、復元・保存・展示。かつて都内にあった民家や商店などで、当時の街並みが再現されている。自然豊かな園内では季節ごとの風景が楽しめ、四季折々の行事や催しのほか、歴史や民俗、建築に関する展覧会なども開催されている。

コルビュジエの弟子である建築家・前川國男が自邸として建てた、木造モダニズムの傑作「前川國男邸」

広大な園内は東、センター、西の3つのゾーンで構成。東ゾーンには、下町の風情が残る文具店や雑貨店、和傘問屋や銭湯などの商店建築が多く並ぶ。センターゾーンは、政治家の邸宅や徳川家ゆかりの霊廟など、歴史的な建造物が多いのが特徴。西ゾーンには、茅葺きの民家や洋館、建築家のモダンな自邸など、さまざまな建築様式の建造物が並ぶ。

武蔵野茶房の「カレーライス」(1485円)

復元建造物「デ・ラランデ邸」には、カフェ「武蔵野茶房」があり、邸内やテラスで軽食やデザートなどが楽しめる。

お土産を買うなら、ビジターセンター内の「ミュージアムショップ&カフェ」がおすすめ。マスコットキャラクター「えどまる」のグッズや建物関連の書籍などを購入することができる。

住所:東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)/時間:4~9月9:30~17:30(最終入園17:00)、10~3月9:30~16:30(最終入園16:00)/休み:月曜(祝日の場合翌日)、年末年始/電話:042-388-3300/料金:一般400円ほか

皇居東御苑/東京都千代田区

皇居東御苑の入り口のひとつ、大手門

旧江戸城の本丸・二の丸・三の丸の一部が、宮殿の造営にあわせて整備された皇居附属庭園。かつて江戸城が建っていた21万平方メートルの広大な敷地に、多くの史跡が残されている歴史ロマン漂うスポットだ。一般にも公開され、大手門・平川門・北桔橋門からアクセスすることができる。苑内にはさまざまな植物が植えられていて、都心のオアシスとなっている。

かつて天守が支えていた天守台。明暦の大火以降もその姿を留めており、上がって遺構を見学できる

皇居東御苑の芝生が広がる大きな広場は、「江戸城本丸跡」。ここには、かつて江戸幕府の最重要拠点「本丸」があり、幕府政治の中枢だった「表御殿」、将軍のプライベート空間だった「中奥」、男子禁制の「大奥」が建っていた。忠臣蔵で有名な「松之廊下」もここにあった。

その北に位置するのが、日本最高と伝わる高さ51メートルの江戸城の天守を支えていた「天守台」だ。天守自体は1657(明暦3)年に起きた明暦の大火で天守が消失してしまったが、現在もその石垣は保存され公開されている。広さ約41×45メートル、高さ11メートルの大きさからも、江戸時代初期にあった天守の壮大さが想像できる。当時の天守の姿が気になる人は、復元模型を「本丸休憩所増築棟」で観覧できる。

外側から見た富士見櫓。明暦の大火後に天守の代わりを務めた旧江戸城の遺構※通常の皇居東御苑の見学時は、表側でなく裏側のみ見学可能

そして、明暦の大火後に、消失した天守の代わりを務めたと伝えられているのが、本丸跡の南に位置する「富士見櫓」。高さ約16メートルの櫓は、江戸城遺構として現存する唯一の三重櫓。どこから見ても同じ形に見えることから「八方正面の櫓」とも呼ばれている重要な建造物だ。

さらに、江戸城の警備や見張りをする番人が取り締まりをしていた、「百人番所」と「同心番所」、「大番所」の3つの番所も苑内に残されている。中でも「百人番所」は、甲賀忍者で有名な甲賀組や、服部半蔵で知られる伊賀組など、徳川家の精鋭部隊が100人待機していたそう。皇室に代々受け継がれた美術品類を公開する「三の丸尚蔵館」は、現在工事中。新施設開館は、2023年秋を予定している。

住所:東京都千代田区千代田1-1/時間:9:00~16:30/休み:公式サイトを確認/電話:03-3213-1111/料金:入場無料

小石川後楽園/東京都文京区

東京ドームの隣にある大名庭園

江戸期の典型的な回遊式庭園の様子を現代に伝える、現存する江戸最古の大名庭園。1629(寛永6)年に、水戸徳川家初代藩主・頼房が江戸の中屋敷(明暦の大火後に上屋敷となる)の庭として造成し、2代藩主・光圀(水戸黄門)の代に完成した。全国各地の大名庭園に影響を与えたと伝えられ、特別史跡および特別名勝として国の文化財にも指定されている。特別史跡と特別名勝の重複指定を受けているのは、京都の金閣寺庭園や銀閣寺庭園、広島の厳島など、全国でも数えるほど。歴史と景観が同時に楽しめる貴重な庭園でもある。

かつて、ここに上水があったことを示す遺構「神田上水跡」

小石川後楽園は、神田上水を引き入れて造られた。光圀は、明の儒学者である朱舜水の意見を取り入れ、「円月橋」など中国の風景と日本の風景を調和。「後楽園」という名前も、「天下の憂いに先立って憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」という、中国の教えから命名されたという。

初夏には花菖蒲、秋には紅葉が色付き、四季折々の自然の魅力を感じられる。海・山・川・田園を表現した、起伏に富んだ景観の中を散策しよう。

抹茶と和菓子のセットでホッとひと息

散策の休憩は、西口そばにある涵徳(びいどろ)亭内「びいどろ茶寮」がおすすめ。弁当や定食のほか、「季節の和菓子とお抹茶」(850円)などが味わえる。

住所:東京都文京区後楽1-6-6/時間:9:00~17:00(最終入園16:30)/休み:12月29日~1月1日/電話:03-3811-3015/料金:一般300円

東京ドームシティ アトラクションズ/東京都文京区

東京ドームシティ アトラクションズの全景

江戸時代に「水戸徳川家上屋敷」があり、明治維新後には「東京砲兵工廠」が建てられていたという歴史ある場所にあるのが「東京ドームシティ」だ。都心最大級のエンターテインメントエリアにある遊園地は、ワンデーパスポートで1日中アトラクションを楽しんだり、観光の合間に好きなアトラクションのチケットだけを購入して楽しんだりと、遊び方のプランが選べる。また、入園無料という点もうれしい。屋内アトラクションがあるので、雨が降っても問題なし!

「ビッグ・オー」を勢いよく抜ける「サンダードルフィン」

東京ドームの隣にある「東京ドームシティ アトラクションズ」のシンボルは、世界初のセンターレス大観覧車「ビッグ・オー」(850円)と、その中心をくぐり抜けるジェットコースター「サンダードルフィン」(1200円)。「ビッグ・オー」は、地上80メートルからの東京ビューが楽しめる空中散歩。8台のゴンドラには、世界初・カラオケが搭載されているというから驚きだ。「サンダードルフィン」は、最高傾斜角度80度を急降下し、130キロメートル/hのスピードで観覧車の中心を突き抜けるので、スピードとスリルを楽しもう。どちらも、訪れたら体験しておきたい人気アトラクションだ。

水しぶきを上げながら滑走する「ワンダードロップ」

サマーシーズンには、ビル3階の高さから水にダイブする「ワンダードロップ」(700円)と、氷点下体験ができる「ぶるぶるアイスルーム」(500円)もおすすめ。

お土産を買うなら、「東京ドーム ベイクドショコラ」がおすすめ。サクサクとした食感と程良い口溶けがクセになる一品。「東京宝島」や「BALL PARK STORE」で購入できる。

住所:東京都文京区後楽1-3-61/時間:10:00~21:00※季節やアトラクション、イベントによって異なる/休み:なし/電話:03-3817-6011/料金:入園無料、アトラクションによって異なる

東京国立博物館/東京都台東区

日本で最も長い歴史を持つ博物館である東京国立博物館の本館

1872(明治5)年に開館した、日本で最も歴史がある博物館。これまでに受け継いできた所蔵品は、東洋の美術作品や考古遺物など、なんと約12万件!このうち国宝が89件、重要文化財が648件もあり、日本を代表するコレクションが集められている。

平安時代の仏像など、貴重な作品が展示されている本館の展示室

展示館は全部で6館。本館では日本美術、平成館では日本の考古、東洋館ではアジア美術、法隆寺宝物館では法隆寺献納宝物をそれぞれ展示。さらに、特別展や催し物会場となる表慶館と、構外にある洋画家黒田清輝の作品を展示する黒田記念館がある。

古墳時代の埴輪が並ぶ平成館の考古展示室。教科書にも掲載されている貴重な所蔵品の姿も見られる

平成館の考古展示室は、歴史の教科書に登場する有名な土偶や埴輪、土器がずらりと並び圧巻だ。さらに、見どころは展示品だけでなく建物にもある。本館が重要文化財に指定されていたり、表慶館の入り口に鎮座する2頭のライオンの銅像は、それぞれが阿(あ)・吽(うん)の狛犬のように配置されていたりと、意外な発見があるのも魅力。

2022年3月に創立150周年を迎えた「東京国立博物館」の平成館特別展示室では、特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」が2022年10月18日(火)~12月11日(日)に開催され、創立150年を記念して館内でさまざまな特集が準備されている。

住所:東京都台東区上野公園13-9/時間:9:30~17:00(最終入館16:30)※時期により変動あり/休み:月曜(祝日の場合翌平日)、年末年始※施設点検のため臨時休館あり/電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)/料金:一般1000円

吉見観音 安楽寺/埼玉県比企郡吉見町

階段の上には江戸時代に建てられた「本堂」が建つ

坂東十一番の札所で古くから吉見観音の名で親しまれてきた名刹。本尊は聖観世音菩薩で、吉見観音縁起によると、今から約1200年前に奈良の高僧・行基がこの地に観世音菩薩像を彫って岩窟に納めたことが始まりとされ、山号を「岩殿山」という。1537(天文6)年の戦乱によってすべての伽藍が消失してしまったが、江戸時代に「本堂」「三重塔」「仁王門」が現在の位置に再建されたと伝わる。

境内で最も歴史がある建築物「三重塔」

1661(寛文元)年に「本堂」が再建され現在に伝わるが、屋根は1923(大正12)年の改修で柿葺から銅瓦棒葺に変更された。その様式は禅宗様に和様を交えた典型的な五間堂の平面を持つ密教本堂で、華麗な色彩文様など、江戸時代前期の様式を見ることができる。

安楽寺の建築で最も古い「三重塔」は、約380年前の寛永年間に建築され、高さ約24.3メートル。基壇は設けられず、心柱は初重天井上の梁で支えられ、安定感のある美しいシルエットが特徴だ。

境内の南入り口に立つ「仁王門」には、阿吽像が納められている

境内の南入口に立つ「仁王門」は、三間一戸の八脚門。正面の両端の内部には、阿(あ)・吽(うん)の密迹(みっしゃく)金剛力士像が二体安置されている。

住所:埼玉県比企郡吉見町御所374/時間:4〜10月8:00〜17:00、11〜3月9:00〜16:00/電話:0493-54-2898/料金:拝観無料

分校カフェMOZART(モザート)/埼玉県比企郡小川町

昔懐かしい校舎をリノベーションしたカフェ

2011(平成23)年に廃校となった、小川小学校 旧下里分校の用務員棟をリノベーションしたカフェ。カフェの隣で現存する校舎は、1964(昭和39)年に建てられたノスタルジックな木造校舎だ。里山の穏やかな雰囲気に包まれながら、こだわりの地元食材を使用したカフェメニューが楽しめる。

カフェで使われる机やイスは、小学校で使われていたものを再利用

「日替わり下里定食」は、栄養たっぷりの有機野菜をふんだんに使用。健康面も考えられた人気メニュー

カフェがある小川町下里地区は、世界をリードする有機の里として知られ、栄養たっぷりの有機野菜が多く育てられている。そんな縁もあって、カフェでも安心安全な地元産オーガニック野菜をふんだんに使ったメニューを提供。メインのメニューは、「日替わり下里定食」(税抜1450円)、「平飼い卵のコッペサンド定食」(税抜1300円)、「揚げパン定食」(税抜1200円)の3つで、すべてドリンクとスープ付き。「日替わり下里定食」は、7〜8種のおかずが日替わりになっているので、下里のバラエティー豊かな野菜がたっぷり摂れる人気メニューだ。

また、月1回月曜日(不定期)にパンの販売会「パンの日」を実施。さらに、普段は校舎には立ち入ることができないが、月1回「下里分校見学ツアー」を開催している。このツアーは、分校を見学したあとに「揚げパン定食」が味わえるという内容だ。

住所:埼玉県比企郡小川町下里824/時間:11:00~16:00(LO15:00)/休み:金曜/電話:0493-81-3015

埼玉県立嵐山史跡の博物館/埼玉県比企郡嵐山町

畠山重忠の館跡に建つ博物館

「菅谷館跡」をはじめとした地域の貴重な文化財を保存・展示する、中世の武士の博物館。博物館が立地する場所は、鎌倉幕府の御家人・畠山重忠の館「菅谷館」の跡と伝えられている。外に広がる史跡は戦国時代前期の城跡で、土塁や空堀が良好な状態で保存されている。

地元の貴重な資料を展示

館内では、畠山重忠に関連する展示のほか、県内に所在する鎌倉時代の遺跡や、「比企城館跡群」をはじめとした比企地域の城館跡についての展示が見られる。外の史跡には豊かな自然が広がり、四季折々の草花やバードウォッチング、ハイキングも楽しめる。

「竹に雀」と「三つ鱗」の朱印が押された御城印

「菅谷館跡」は、続日本100名城に選出され「続日本100名城スタンプラリー」を実施中。さらに、お城ブームにより御朱印ならぬ「御城印」が人気となっているそう。「御城印」には、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている手漉き和紙「細川紙」を使用。戦国時代の城主であった山内上杉氏の家紋「竹に雀」と小田原北条氏の「三つ鱗」があしらわれている。

住所:埼玉県比企郡嵐山町菅谷757/時間:9:00~16:30(最終入館16:00)/休み:月曜・年末年始(国民の祝日・振替休日は開館)※臨時休館あり/電話:0493-62-5896/料金:一般100円

ときたまひみつきち COMORIVER(コモリバ)/埼玉県比企郡ときがわ町

テントが苦手でも、グランピングキャビンでアウトドア体験が可能

川と自然に囲まれた空間で“巣ごもり”したくなる、グランピングリゾート。テントとキャビン2種類のグランピングに、エストニア製「イグルーサウナ」とフィンランド製「モッキサウナ」2種類のアウトドアサウナが楽しめるのが魅力。さらに、BBQやテントを持ち込んでのキャンプも可能だ。

テラスも仕切られているので、プライベートな空間でBBQが楽しめる

「グランピングテント/1テント大人3名まで。夕食・朝食食材セット付き」(3万2340円〜)は、サーカステントによるグランピング。テント内にはセミダブルのマットとおしゃれなラグが置かれ、豪華な空間を満喫できる。

「グランピングキャビン/1泊1部屋大人3名まで。夕食・朝食食材セット付き」(2万7000円〜)は、冷暖房完備のキャビンでゆったりした里山の時間が過ごせる。キャビンに併設されたテラスでBBQコース料理を味わいながら、上質なアウトドアライフを楽しもう。

さらに、区画テントサイト(4400円〜)も3タイプあるので、キャンプ道具を持ち込めばリバーサイドでのセルフキャンプが楽しめる。

フィンランドのサウナ小屋を模した「モッキサウナ」

また、珍しい2種類のアウトドアサウナで楽しむ本格的な日帰りサウナ体験(1万6500円〜)も。「イグルーサウナ」は、かまくら型の珍しいフォルムで、「モッキサウナ」はフィンランドのサウナ小屋を再現したサウナ。どちらのアウトドアサウナも薪焚きセルフロウリュがあり、サウナ後は目の前に流れる清流「都幾川」でクールダウンできる。施設の近くには光明寺や龍福寺などのお寺や神社が複数あるので、グランピング帰りに立ち寄ってみよう。※サウナを利用するためには、サウナ付き宿泊プランを予約するか、別途、日帰りサウナの予約を取る必要があります。

住所:埼玉県比企郡ときがわ町大字本郷930-1/時間:8:00~18:00※受付営業時間/電話:0493-81-5477

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