【ホラー】「安くておいしいお肉」の恐ろしい正体とは!? ヤバい秘密を知った男性に降りかかる怪奇現象に恐怖【作者インタビュー】

「安くておいしい…それでいいでしょ?」と言う意味深な女将さん画像提供:色白ゆうじろうさん

数年前からホラー漫画を描いている色白ゆうじろう (@mrwhiteblogger) さんは、SNSを中心に漫画を公開している。2024年1月にX(旧Twitter)にて 怪談漫画「肉の煮物」 を投稿。あるお店で絶品の肉の煮物に出合い、店主に何の肉か尋ねる主人公。店主は答えてくれなかったが、あることがきっかけでその肉がの恐ろしい正体を知ることになる。本作が誕生したきっかけや裏話などについて、色白ゆうじろうさんにインタビューした。


とあるお店で肉の煮物を注文する男性 2画像提供:色白ゆうじろうさん


――本作が誕生した経緯について、お聞かせください。

この年末年始、私は延々と大好きなグルメドラマを見て過ごしていました。おいしそうな料理と食事シーンに魅了された私は、おこがましくも「自分もおいしい料理を漫画で描いてみたい…口の中でとろけるような、肉の煮物とか」と思い始めたのです。「肉の煮物」風イラストを描くなら、どんな話がいいだろう。いつものようにホラーなら思いつきそうだ。ホラーで肉を味わう話ならばと連想して、本作が生まれました。

突然身体を切断された人影が見え始める男性だが…!? 10画像提供:色白ゆうじろうさん


――主人公には体を切断された人影が見えたようですが、肉の煮物を食べた人には全員見えるのでしょうか?

主人公にしか見えないのではないでしょうか。彼はあまりのおいしさに「何の肉だろう」と肉の秘密に執着してしまいます。執着心が、犠牲者の遺した怨念を呼び覚ましたのかも知れません。主人公以外の人、つまり肉に執着のない人は、「何かおいしいね」と盲目的に味わうことに終始すると思われます。

お店の肉は「企業秘密」だと説明する女将さん 6画像提供:色白ゆうじろうさん


――お肉は安くておいしいようですが、お店はこのお肉をどのように手に入れていたのですか?

年配の夫婦ですから、「直接調達」は難しいかもしれません。犠牲者の姿から見て食用に捌かれたようには見えず、「然るべきところ」から「仕入れ」ているのかも知れません。となると、「肉」を用意して卸すことのできる連中がいるということになりますね…。

ある日、思い切ってお店を再訪してみると…!? 12画像提供:色白ゆうじろうさん


――主人公がお店を再訪したら売地になっていましたが、なぜお店はなくなってしまったのでしょうか?

理由はわかりませんが、可能性はいろいろあります。実のところ、主人公は冒頭で「こんな店があったと気付かなかった」と言っています。会社の通勤経路なのに、そんなことあり得るでしょうか。ひょっとすると、元々そんな店は存在しなかったのかもしれません。または、主人公の想いに共鳴して一時的に異界が繋がっていたのか…。肉の秘密を知られたから消え去ったなど、真相は曖昧な闇の中です。

身体を切断された人影は、果たして幻覚なのか?9画像提供:色白ゆうじろうさん


――最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

お読みいただきありがとうございます。珍妙な怪奇世界を楽しんでいただけましたら、恐悦至極です。怪奇漫画やエッセイ漫画、グルメ漫画(はいつか描こうと夢見てます)などたくさんお話を描いていきますので、引き続き楽しんでいただけるとうれしいです。

世の中では、不思議な出来事に遭遇することもあるようだ。本作に登場したお店は、果たして本当に存在したのだろうか?色白ゆうじろうさんはいくつものホラー漫画を公開しているので、興味がある人はぜひ読んでみて!


取材協力:色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)

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