松山城を完全攻略!おすすめの絶景ポイントからお土産情報まで【コロナ対策情報付き】

東京ウォーカー(全国版)

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

松山城の見どころからグルメ・お土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介しているイベントや施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

松山城ってどんなところ?貴重な「現存12天守」のひとつ

「松山城天守」天守閣は通称で、正式には天守

愛媛県松山市の中心部、勝山(標高132メートル)に建つ松山城。江戸時代以前に建造された天守で現代に残るのは全国の12城しかなく、松山城はそのひとつだ。

攻守の機能に優れた連立式天守を構えた広大な平山城で、豊臣秀吉と柴田勝家との賤ヶ岳(しずがたけ)の合戦で、秀吉方で功名を立てた七本槍の1人、加藤嘉明(かとうよしあき)が築城に着手。次に城主となった蒲生忠知(がもうただちか)が二之丸などを完成させた。その後1635年に松平定行が城主となり、以後明治維新までの235年間、四国の親藩として統治したため、松山城の紋章は徳川家とゆかりのある「丸に三つ葉葵」(三つ葉左葵巴)となっている。

山頂に本丸、裾野に二之丸(二之丸史跡庭園)、三之丸(堀之内)があり、城山公園全体が国指定史跡「松山城跡」だ。城山は常緑広葉樹が主で紅葉はあまりないが、春は城とサクラの風景が楽しめ、「日本さくら名所100選」に選出されている。さらに「日本100名城」「日本の歴史公園100選」にも選ばれた観光名所だ。

松山城にはライブカメラが設置されてネット配信しているので、松山城の天守と本丸の現在の様子を見ることができる。観光前に天候や桜の開花などがチェックできる。「松山城 ライブカメラ」で検索を。

【見どころ1】難攻不落の松山城を歩きながら体感!

長者ヶ平から石畳を歩いた先の石垣を見上げると、その上には隠門続櫓(かくれもんつづきやぐら)が見える

天守入口までは、ロープウェイ「長者ヶ平」駅から徒歩10分ほど。天守まで一直線に向かうと見せかけて180度折り返しする登城道、敵に奇襲を仕掛けるため見えない位置にある隠門(かくれもん)など、敵の侵入を防ぐ工夫が見られる。松山城を攻略する敵側のつもりで歩くと、難攻不落といわれる理由がわかりおもしろい。

松山城総合事務所の尾上さんにおすすめの写真撮影スポットを聞いたところ「長者ヶ平から石畳を歩く途中の、石垣と隠門続櫓(かくれもんつづきやぐら)が見える場所がおすすめ。本丸を構成する高石垣は最高で17メートルにも達し、防御力とともに石垣の美しさも見どころです」とのことだ。

【見どころ2】「現存12天守」で、最後に完成された完全な城郭建築

松山城本丸と天守

本丸に到着したら、次は天守に進もう。1784年(天明4年)の落雷で焼失したあと、黒船来航の翌年である1854年(安政元年)に再建落成されたのが今の松山城天守で、我が国で最後に建造された完全な城郭建築だ。

日本で唯一現存している望楼型二重櫓(ぼうろうがたにじゅうやぐら)である野原櫓(のはらやぐら)など、松山城には天守を含めて21もの重要文化財があり、当時のままの姿を見ることができる。

【見どころ3】殿様気分!山頂にある天守からは360度の眺め

松山城天守最上階からの眺望(西の方角)。瀬戸内海が見渡せる

いよいよ天守に登る。三重三階の天守内の急な階段を上りきると天守最上階だ。天守最上階は標高161メートルの高さで、本丸の標高132メートルよりさらに約30メートルも高い場所にある。松山市街や瀬戸内海まで見渡せ、360度の絶景が楽しめる。

【イベント】城のライトアップと夜景。夏と秋のイベントで夜の天守に登れる

松山城の本丸広場から見た天守のライトアップ

松山城の隠門続櫓横の広場からの夜景

夜はライトアップされ、白壁に光が映える美しい城郭の姿を見ることができる。ライトアップは毎日日没から23時まで、土日祝も行われている。本丸広場は21時まで開放されているので、天守のライトアップを近くで楽しめるうえ、市街地を一望できる夜景の名所となっている。

松山城天守最上階からの夜景※夏と秋の天守の夜間特別営業のみ、天守の登楼ができる

また、夏と秋に実施される天守の夜間特別営業期間中は、夜の天守に登ることができる。普段見ることができない天守から、松山市の夜景が見れる人気のイベントとなっている。日程は松山城公式サイトで確認を。

【回り方】最低でも90分は見学時間を取ろう

リフトとロープウェイがすれ違う、楽しい場面も。※コロナ対策で現在定員は10名

松山城は見どころが多いので、時間は十分に取りたい。ロープウェイ「東雲口」駅から往復ロープウェイを利用して天守に入場した場合で、一般的に所要時間90分は必要。城内は徒歩での移動のみ。天守にエレベーターはなく、急な階段の上り下りがあり、斜面や江戸時代そのままの城郭の造りのため、車椅子利用者が単独で本丸広場まで登ることはできない。

ロープウェイ「長者ヶ平」駅前の松山城六店会六実庵は、無料荷物預かりサービスがある。店を利用しなくても無料で預かってくれる。徒歩での見学で身軽になるので便利だ。

松山城総合事務所の尾上さんによると、「ロープウェイとリフトは8合目までで、残り2合は徒歩で本丸に向かいます。天守を登る手段は階段だけですので、体力を残しておいたほうがいいですよ」とのこと。山頂の駅「長者ヶ平(ちょうじゃがなる)」まで、松山市街や山並みを眺めながらの空中散歩を楽しもう。

道後温泉や市内観光と組み合わせる場合、余裕を持って計画を立てよう。※コロナウイルス対策で、天守の入場制限実施中の場合、120分程度必要。

【グルメ】愛媛といえば、柑橘!松山城おすすめ柑橘グルメ

松山城には売店が2店ある。ロープウェイ「長者ヶ平」駅前の「松山城六店会六実庵(まつやまじょうろくてんかいむつみあん)」と、本丸広場内の売店「城山荘(じょうざんそう)」だ。どちらもランチや喫茶、休憩ができる。

松山城六店会六実庵の「本日のフレッシュ 生ジュース」(税込630円)

松山城六店会六実庵の「本日のフレッシュ 生ジュース」(税込630円※菓子付き)は、その時期に穫れる柑橘をしぼって作る生ジュース。伊予柑や美生柑(みしょうかん)、紅まどんななど、どんな柑橘になるかはお楽しみだ。

「蛇口みかんジュース」(プラカップ350円、ビアジョッキ500円※各税込)。売店「城山荘」で販売

城山荘で目を引くのが「蛇口みかんジュース」(プラカップ税込350円、ビアジョッキ税込500円)。蛇口をひねって出てくるのは、店のオリジナルブレンドのミカンジュースで、自分で容器に注ぐ楽しい体験ができる。城山荘店長の江戸さんによると「テレビで紹介されて有名で、子供から大人まで人気です。これを目当てに来店する人も多いですね。旅の思い出にぜひ」とのことだ。

「伊予柑ソフト」(税込450円)。ミルクといよかんの爽やか風味。売店「城山荘」で販売

さらにおすすめなのが、城山荘の「伊予柑ソフト」(税込450円)。愛媛の代表柑橘「いよかん」の果汁をたっぷり練りこんだご当地ソフトクリームで、生産農家と共同開発した特製いよかんジュレを添えて、さっぱりと爽やかな味。また、城山荘では松山の郷土料理、鯛の炊き込み御飯「鯛めし」も食べられる。

【お土産】松山城×みきゃんのコラボグッズを手に入れよう

みかんジュース飲み比べセット(5本セットで税込810円)。売店「松山城六店会六実庵」で販売

お土産もミカンにこだわるなら「みかんジュース飲み比べセット」(5本セット税込810円)がおすすめ。ミカン、ポンカンなどの単品ジュースに、きよみなど4種の柑橘のミックスジュースの5本セット。松山城六店会六実庵で販売している。

ハンドタオル(税込620円)。黒・白。マイクロファイバー製。売店「松山城六店会六実庵」で販売

ほかにも「ハンドタオル」(税込620円)は松山城の紋章、徳川家とゆかりのある「丸に三つ葉葵」入りでインパクト大だ。

「オリジナル松山城Tシャツ」(税込2550円)。売店「松山城六店会六実庵」で販売

外国人観光客に一番人気なのが、「オリジナル松山城Tシャツ」(税込2550円)。子供サイズのSから3Lの大人サイズまである。 親子やカップルおそろいで着るのもいい思い出になるだろう。

「みきゃん」と松山城のコラボグッズ。B5サイズノート(税込330円)。売店「松山城六店会六実庵」で販売

「みきゃん」と松山城のコラボグッズ。パタパタメモ(3種セットで税込330円)。売店「松山城六店会六実庵」で販売

また、愛媛のご当地キャラクター「みきゃん」と松山城のコラボグッズも要チェック。「B5サイズノート(税込330円)、愛媛の名所が表紙の「パタパタメモ」(3種セット税込330円)は、子供に人気のグッズ。松山城六店会六実庵で販売している。

【混雑情報】イベント時は時間に関係なく混雑。売店は朝、夕方も込む

松山城総合事務所の尾上さんによると「イベント時やゴールデンウィークは時間帯に関係なく混み、天守見学は列ができることもあります」とのこと。天守見学は人出が多い場合入場制限することもあるそうだ。

売店は昼時と15時くらいが込むが、松山城六店会六実庵の福田さんは「朝と夕方も混みます。朝に松山城見学を済ませて道後温泉に向かう、もしくはその逆など、ゆっくりしたい道後温泉とセットで観光する方が多いのが理由ですね」とのこと。

【アクセス】市電か車かバスで、ロープウェイ乗り場へ

JR松山駅から伊予鉄道市内電車で約10分、「大街道」で下車し、徒歩約5分でロープウェイの山麓の駅「東雲口(しののめぐち)」に到着する。松山城駐車場からは徒歩2分の距離だ。松山城への行き方として徒歩登城ルートもあるが、体力を温存するため、ロープウェイかリフトの利用がおすすめだ。市内電車は松山市内は均一運賃で大人170円、小人90円。

車の場合、松山自動車道松山ICから約20分で松山城駐車場、松山城駐車場から徒歩約2分でロープウェイ「東雲口」に到着する。駐車料金は2時間で420円。それ以降は30分ごとに100円。

バスを利用する場合は、松山空港と松山観光港からリムジンバスで約30分、「大街道」下車。徒歩5分でロープウェイ「東雲口」に到着する。料金は松山空港リムジンバス大人750円、小児380円松山観光港リムジンバス大人860円、小児430円。

ほか、市内バスや坊ちゃん電車の接続もあるが、詳細は伊予鉄道公式サイトを。徒歩登城ルートは松山城公式サイトで確認を。

【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】

・マスク着用をお願いします。
・検温にご協力をお願いします。37.5度以上の発熱がある方、体調不良のある方は入場をお断りしています。(ロープウェイ駅舎・天守・二之丸)
・連絡先のご記入にご協力ください。(ロープウェイ駅舎・天守・二之丸)
・各所で手指消毒をお願いします。
・ロープウェイおよび天守はご利用人数を制限させていただきます。リフトのご利用をお願いします。
・施設内の手すりやエスカレーターは、定期的に消毒しています。
・ベンチ・イスは数を減らして、定期的に消毒しています。
・接客スタッフは、毎朝の体調チェックを徹底するとともに、マスク・フェイスシールドを着用して従事しています。
・松山城の観覧人数は最大100名に制限しています。
・ロープウェイの乗員数は最大10名に制限しています。※リフトは通常通りご利用いただけます。
・松山城天守内は、一部入場規制エリアを設定しています。※常設展示および天守3階からの眺望はお楽しみいただけます。

取材・文=大原由美子

<施設情報>
住所:愛媛県松山市丸之内
アクセス:【電車】JR松山駅から伊予鉄道市内電車で「大街道」下車、ロープウェイ「東雲口」まで徒歩5分 【車】松山自動車道松山ICから松山城駐車場まで約30分。松山城駐車場からロープウェイ「東雲口駅舎」まで徒歩2分【ロープウェイ】ロープウェイ「東雲口」から山頂「長者ヶ平」までロープウェイ約3分、リフト約6分。下車後、天守入口まで徒歩10分。
営業時間:(天守) 9〜11月 9:00~17:00、12〜1月 9:00〜16:30、2〜7月 9:00~17:00、8月 9:00〜17:30 ※入城は終了時間の30分前まで、(本丸広場) 5:00~21:00(11~3月は5:30〜)、(ロープウェイ) 8:30~17:30(※8月は8:30〜18:00、12~1月は8:30〜17:00)※コロナ対策として現在定員は10名、(リフト) 8:30~17:00
定休日:なし※ただし天守のみ12月第3水曜休み
駐車場:20台(普通車12台、大型車8台)普通車420円、大型車1050円/2時間※8:00~ロープウェイ営業終了時間+30分後
料金:松山城天守観覧券 大人520円、小人(小学生)160円(各税込)

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年9月時点の情報です。

この記事で紹介しているスポット

この記事の画像一覧(全16枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

花火特集

花火特集

全国約800件の花火大会を掲載。2024年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

花火大会人気ランキング

ページ上部へ戻る