秋田・なまはげ館の楽しみ方ガイド！男鹿に代々伝わる、なまはげのお面が勢ぞろい！【コロナ対策情報付き】

「怠け者はいねぇが〜、泣く子はいねぇが〜」と、ドスの効いた大声で叫びながら集落の家を訪れる“なまはげ”。その全てを紹介する、唯一のなまはげミュージアム「なまはげ館」の見どころからお土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート！※記事内で紹介している展示やイベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください。

なまはげ館ってどんなところ？

なまはげ館は、2018年(平成30年)11月にユネスコ無形文化遺産に登録された、男鹿のなまはげの魅力や歴史を伝えるべく1999年に開館。館内は、150枚を超えるなまはげの面を展示する「なまはげ勢ぞろい」、オリジナル映画『なまはげの一夜』を上映する「なまはげ伝承ホール」、パネルや民具を展示する「神秘のホール」の3つの展示エリアと、なまはげ体験ができる「なまはげ変身コーナー」などの企画展示・売店などで構成されている。撮影は、映画の撮影以外は自由。(※「なまはげ変身コーナー」は、感染症予防の観点から現在は中止)

建物は、外壁に男鹿産の寒風石(男鹿石)を石積みしたデザインで、周囲の自然に溶け込む雰囲気が魅力。男鹿を訪れたなら外せないスポットとして観光客に人気だ。

【見どころ1】150枚ものなまはげが揃う「なまはげ勢ぞろい」

男鹿の各地で使われてきた150枚ものなまはげが展示される「なまはげ勢ぞろい」は圧巻！古くは江戸時代までさかのぼり、消滅してしまった集落で使われていた貴重なものや、現在でも実際に使われている面を見ることができる。

実は、なまはげのデザインに決まりはないため、形や大きさは千差万別。顔の色や角の長さ形、牙の有無など集落ごとに作り方や素材が異なるため、地区ごとの特徴を比較しながら見るのも楽しい。現在でも90地区の集落で大晦日に行われており、現役の面はなまはげの期間以外、当館で展示されているという。150枚のなまはげをバックに記念撮影ができる人気撮影ポイントでもある。

【見どころ2】なまはげと男鹿の大晦日のドキュメンタリー「なまはげの一夜」

「伝承ホール」では、毎日1時間に2回、15分おきに映画『なまはげの一夜』を上映。男鹿の大晦日に行われる、なまはげの模様と男鹿の大晦日をフィーチャーした、15分のドキュメンタリー作品が見られるのはここだけ。雪深い外からドン！ドン！ドン！と扉を叩き叫びながら家に入ってくる、ナマハゲの迫力をスクリーン越しに体感しよう。

【回り方】「なまはげの一夜」の上映タイミングに合わせて見学

なまはげ館の見学にかかる所要時間は概ね30分から40分程度。館内は自由に回ることができるので、「なまはげの一夜」の上映のタイミングに合わせて見学できる。

なまはげ館の見学のあとは、敷地内の男鹿真山伝承館(入館料別途)で、なまはげ習俗学習講座などの体験も可能。さらに時間があれば、近所の真山神社や里暮らし体験塾にも足を運んでみよう。

【ショッピング・お土産】なまはげの面など、ここならではのグッズが充実

なまはげ館の出口前の売店では、オリジナルなまはげグッズを購入できる。「なまはげのお面」(1万2000円〜)や「なまはげのキーホルダー」(900円〜)などが人気。地元の特産品も多数そろっているので、お土産や来館記念にぴったりだ。

【混雑情報】朝と修学旅行時期の昼過ぎは人多め

なまはげ館は、比較的ゆっくり見て回ることができるが、広報担当者によると「温泉が側にあるため、チェックアウトの時間に合わせて多くの方が来館されます」とのこと。オープンの8:30〜11:00くらいまでは混雑しているそう。そのほかでは、修学旅行シーズンになると14:00〜16:00頃が混み合うそうだ。

【アクセス】なまはげ館の基礎情報をチェック！

施設へのアクセスは、鉄道なら秋田新幹線が発着するJR秋田駅からJR男鹿線で55分、羽立駅もしくは男鹿駅で下車してなまはげシャトルバス(有料)で約15分。

自動車なら、秋田自動車道昭和男鹿半島ICから約40分。または秋田フェリーターミナルから約50分。駐車場は、大型バスと乗用車が250台分あり、駐車料金は無料。

営業時間は8時30分から17時までで、休館日はなく基本的に年中無休だ。 入館料は、大人550円、小中高生が275円(ともに税込)となっている。

【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】

・館内空調設備常時運転、出入口および開閉可能な窓の常時開放、館内展示コーナー・売店へ 空気清浄機(5台)を設置し、営業時間中常時運転しています。
・展示スペース(タッチパネル、ドア、映画鑑賞時の椅子)およびトイレ、自動販売機等のお客様が触れる機会の多い部分等の定期的な消毒を実施しています。
・館内各所(出入口・館内展示コーナー2カ所・各トイレ・売店コーナー)に手指消毒液を設置しています。
・なまはげ変身コーナーを休止しています。(代替の記念撮影コーナーを用意）
・受付・売店コーナーレジにビニールカーテンを貼り付けています。
・なまはげ伝承ホール(映画鑑賞)の椅子は前後左右間隔を開けて配置しています。
・入館および売店コーナーでの混雑時入場制限を実施しています。
・入館受付および売店レジでお並びいただく際の待機場所を掲示しています。
・職員は毎出勤時の検温、マスク着用、手洗い、うがい、咳エチケットの遵守を励行しています。

また、来館の際は以下にご協力ください。
・風邪症状(発熱・せき・のどの痛み等)があるなど、体調のすぐれない場合には来館をご遠慮ください。
・入館時に非接触型体温計で検温させていただきます。
・飛沫感染防止の観点から、マスクまたは口を覆うものを身につけてご入館ください。
・手洗い、またはアルコール消毒液でのこまめな手指消毒にご協力ください。
・館内では他のお客様と十分な間隔(1メートル以上)をとってご鑑賞ください。

取材・文＝北村康行

＜施設情報＞
住所：秋田県男鹿市北浦真山字水喰沢
時間：8:30～17:00
休み：年中無休
料金：大人550円、小中高生275円(ともに税込)

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年11月時点の情報です。